記者会見を終えた高市首相(左)と日本維新の会の吉村代表=16日午後、国会
 記者会見を終えた高市首相(左)と日本維新の会の吉村代表=16日午後、国会
 日本維新の会の吉村代表との会談に臨む高市首相=16日午後、国会
 高市首相との会談に臨む日本維新の会の吉村代表=16日午後、国会
 会談後、記者会見する高市首相(左)と日本維新の会の吉村代表=16日午後、国会

 衆院定数削減法案は越年が決まった。日本維新の会は今国会成立に奔走したものの、稚拙な戦略も響き、劣勢が続いた。譲歩を重ねた末の法案提出が精いっぱいで、与野党拮抗の国会の壁は破れず、審議にすら入れなかった。動きが鈍かった自民党への不満は募り、連立関係にしこりが残った。

 ▽未練

 「来年には成案を得ることができるように力を合わせていきたい」。16日、高市早苗首相は維新の吉村洋文代表との会談後、記者団に語った。吉村氏は「来年は時間があると思う。定数削減を実現させたい」と続いた。連立与党として初の臨時国会を乗り切った高揚感はなく、予定されていた夕食会も中止した。

 維新が独自に作成した当初案は、衆院定数を...

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