
2019年の台風19号で浸水した高さを示す佐藤吉春さん=11日、長野市豊野地区
気象庁と国土交通省が来年5月下旬から運用を始める新たな防災気象情報では、河川氾濫が発生するか、切迫した場合に発表する特別警報が新設される。2019年の台風19号で大雨特別警報が警報に切り替えられた後、住民が避難先から戻り、氾濫による浸水で孤立した経験を踏まえた。氾濫は大雨から時間を置いて発生する場合があり、危険を伝えやすくする。専門家は警戒度を伝えるレベルごとに、事前に行動を決めておくことを求める。
▽特化
前日の強烈な雨とは打って変わった快晴だった。19年10月13日午前6時ごろ。台風19号で前日から小学校に避難していた長野市の豊野地区の佐藤吉春さん(76)は、当時の天候をそう振り返る。
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