
映画話に花が咲く映画監督の加賀賢三さん(右)と東海林毅さん=東京都新宿区
1985年12月7日、新潟市中央区の「新潟・市民映画館シネ・ウインド」に明かりがともった。市民が出資して運営するという独自の手法が特徴の映画館。交流や文化発信の場としての役割も果たし、映画業界で活躍する人材も輩出している。新潟の地で新たな「風」を起こしてきた40年の歩みを振り返る。(2回続きの2)
<上>市民が出資運営“みんなの映画館”、「自分たちが良いと思った作品」届け…開館40年の軌跡
ミニシアターが点在する東京都新宿区。映画のまちともいわれる新宿区に住む加賀賢三さん(43)は、高校時代にボランティアスタッフとして新潟・市民映画館シネ・ウインド(新潟市中央区)に携わった。「あの開かれた感じは独特で東京にもない。カルチャーの話をしたり、映画監督に教わったりと、影響を受けたことはたくさんあった」と振り返る。
新潟市出身の...
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