
記者会見する木原官房長官=19日午前、首相官邸
高市政権は、官邸筋による「核を持つべきだと思っている」との発言を受け沈静化に追われた。非核三原則を堅持すると力説したものの、近年は安全保障環境の悪化を理由に核容認論が保守派を中心にくすぶり、高市早苗首相も将来の三原則見直しを否定しない。「狂気の兵器」として核廃絶を訴えてきた戦後日本の歩みと逆行し、被爆者団体は「絶対に許せない」と怒りの声を上げた。
▽国家の根幹
「核兵器のない世界に向けた国際社会の取り組みを主導するのが、唯一の戦争被爆国であるわが国の使命だ」。木原稔官房長官は19日の記者会見で、官邸筋の発言撤回や進退をただす質問に直接答えず「非核三原則を政策上の方針として堅持している」と繰り...
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