
中央アジア5カ国との首脳会合に臨む高市首相(中央)=20日午前、東京都千代田区(代表撮影)
日本が中央アジア5カ国との初の首脳会合を開き連携強化を確認した。国際情勢が不安定化する中、地政学上の要衝から鉱物資源やエネルギーの安定供給を図るのが狙いだ。ただ、既に中国やロシアが浸透し、影響力を拡大。欧米各国もわれ先にと接近し、トップ外交で関係構築を進めている。日本の出遅れ感は否めず、存在感を示せるのか見通せていない。
▽パイオニア
「中央アジアを取り巻く環境が急激に変化している今こそ、世界との連携がますます重要だ」。高市早苗首相は20日、東京都内で開いた首脳会合でそう呼びかけた。東京宣言では5年間で総額3兆円規模の民間プロジェクトを打ち出した。
日本が5カ国との対話枠組みを創設し、外相会...
残り820文字(全文:1120文字)














