
11月、ニューヨーク市の連邦裁判所に出廷したクラセ被告(ロイター=共同)
米プロスポーツが賭博スキャンダルに揺れている。大リーグやバスケットボールNBAの現役選手が賭け客に情報を流し「八百長」行為に及んだとして相次いで起訴され、上院の委員会が調査を開始する事態に発展。統括団体の大リーグ機構(MLB)も規制に乗り出したが、収入面で多大な恩恵を受けており、踏み込んだ対策をどこまで打ち出せるかは不透明だ。
▽公正性の危機
「大リーグ、そして米スポーツ界全体が新たな公正性の危機に直面している」。米上院商業科学運輸委員会は11月に公表したMLBのマンフレッド・コミッショナー宛ての書簡で、厳しく指摘した。
衝撃を与えたのは、最優秀救援投手賞に2度輝いたガーディアンズのエマニュ...
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