
ホスピス型住宅の「医心館」(左)と「PDハウス」
ホスピス型住宅や精神科の訪問看護に厚生労働省の「メス」が入ることになった。ただ「性善説」を前提にした制度やルールの曖昧さ、指導監査部門の人手不足から、厳しい処分を下すにはハードルがある。厚労省は多数の患者への頻繁な訪問看護について来年度、診療報酬を引き下げる方向で検討しており、指導監査と報酬改定の両面で適正化を図りたい考えだ。
▽風当たり
「これだけ問題になっている以上、何もしないわけにはいかない」。訪問看護の全国一斉調査に向け、厚労省幹部はそう覚悟をにじませる。
制度の抜け道を突く手法で報酬を不正・過剰に請求するホスピス型住宅の存在は、数年前から問題視されるように。「不正に得た報酬を原資に...
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