
新潟水俣病が確認された阿賀野川流域
新潟水俣病の被害者でつくる新潟水俣病阿賀野患者会は、会員を対象に差別の経験の有無など4項目を尋ねた独自アンケートの結果をまとめた。差別を受けた経験が「ある」との回答は約1割だった一方、周囲に水俣病と知られないようにしていることで約3割が「ない」と回答した。今年は新潟水俣病の公式確認から60年。いまだ被害者が差別を恐れている実態が浮き彫りになった。
アンケートは7〜9月、阿賀野患者会と立教大、新潟医療福祉大の研究者が共同で実施。会員288人に調査票を郵送し、168人から回答があった(回収率58・3%)。
差別を受けた経験が...
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