
新潟水俣病第5次訴訟で原告らとともに行進する中村洋二郎さん(中央)=2024年4月、新潟市中央区
新潟水俣病の被害者による損害賠償訴訟で原告側代理人を長年務め、3月に89歳で死去した中村洋二郎弁護士の追悼集「志 人権と正義の実現のために」が今月、発行された。訴訟関係者らが、「ケンカ洋二郎」と称された熱血漢ぶりや依頼人に寄り添い続けた優しさを紹介し、人柄をしのんでいる。
中村さんは新潟市出身。1967年提訴の新潟水俣病第1次訴訟から原告側弁護団に加わり、係争中の第5次訴訟でも中心的な役割を果たした。労働問題や田中角栄元首相の絡んだ土地売買を巡ってなど、数多くの訴訟を手がけた。
追悼集には弁護士や訴訟の支援者ら46人が寄稿し、...
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