
青葉市子さん
ギターの柔らかな音色に透き通るような声を重ね、独自の世界を切り開く音楽家の青葉市子さん。幼少期から音楽に親しみ、10代半ばでギターを手にして2010年にデビューし、詩的で叙情性の高い弾き語りから、近年はピアノやストリングス、シンセサイザーなど多様な楽器を交えた室内楽的なアンサンブルを展開。生命力あふれる表現は、時空を超えた深遠な世界へ聴く者を導く。(共同通信=鈴木賢)
▽美しい響きの中にいる喜び
―音楽の原体験は?
「母親の歌声ですね。幼い頃お風呂に一緒に入ってくれて、数え歌のように1から10まで数えて、最後に『おまけのおまけの汽車ぽっぽ。ぽーっと鳴ったら上がりましょ』って。生活の一部が少し...
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