
インタビューに答える常盤貴子さん
能登との関わりは、10年ほど前に放送されたNHKの連続テレビ小説「まれ」の撮影で、初めて訪れたことがきっかけ。知らない場所で食べ物を口にし、水を飲み、風を感じていくうち、能登という土地に染まるようになり、演じた「藍子」そのものになった。
能登半島地震から約3カ月後、石川県輪島市や珠洲市に入り炊き出しなどを手伝った。ドラマで方言指導をしてくれた人や親しい知人たちの家は損壊し、撮影当時、私たちが利用していた宿も大きな被害を受けていた。
「来てくれてありがとう」。被災地で何度も声をかけてもらった。私も嘆くばかりではなく、できることを何か探してみようと決めた。
その一つとして、建物が解体された跡地に...
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