年が明けると共通テストが行われ、大学入試の季節。ところが近年は、総合型選抜や学校推薦型選抜といった書類や面接、小論文などで年内に選考するいわゆる「年内入試」がトレンドだ。県内にも対策に特化する塾が出てきた。背景には受験生のニーズや、少子化の中で学生を早期に確保したい大学側の思惑があるようだ。複雑化、早期化する大学受験の現状を探った。(報道部・清水祐子)

 「早く終わらせたかったので、めっちゃうれしい」

 新潟市の女子高生(18)はプレゼンテーションなどによる総合型選抜を受けて12月上旬、東京の私立大へ進学が決まった。不合格なら学力試験の一般入試で受けるつもりだったが「模試では合格判定に届かず自信...

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