「きょうは『耳をすませば』で参考となった場所を歩きます。監督は近藤喜文(よしふみ)さんです」
2025年10月、東京・多摩市の聖蹟(せいせき)桜ケ丘。映画公開30周年を記念して、五泉市出身の近藤の初長編監督作「耳をすませば」のガイドツアーが行われた。
京王線の聖蹟桜ケ丘駅を出発し、主人公の月島雫(しずく)が行き来する坂道や、雫が通う骨董(こっとう)店があるロータリーを思わせる場所を約1時間かけて歩いた。小雨が降る天候にも関わらず、全国から集まった参加者は写真を撮るなど、作品の世界観を満喫した。
参加した地元の会社員(47)は「作品がきっかけで引っ越してきた。物語の中で生活しているんだなと改めて感じた」。東京都台東区の保育士(25)は母親に頼み込んで買ったDVDがすり切れるほど見返した。「思春期ならではの雰囲気と、日常生活をリアルに描いているのが好き。近藤さんの次の監督作も見たかった」と熱を込めた。
<「耳をすませば」>柊あおいの漫画が原作。読書好きな中学3年の月島雫が、バイオリン職人を目指す天沢聖司と出会い、夢に向って前に踏み出していくという物語。東京・聖蹟桜ケ丘駅周辺を「大いに参考にした場所」として描かれた。雫は声優・歌手の本名陽子さん、聖司は俳優の高橋一生さんが声優を務めた。
この日、ガイドを務めたのは...
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