国営ベネズエラ石油のプラント=2015年4月、北部アンソアテギ州(ロイター=共同)
 国営ベネズエラ石油のプラント=2015年4月、北部アンソアテギ州(ロイター=共同)
 ベネズエラ産原油を巡る構図

 トランプ米政権は、ベネズエラの原油に「商機」とアピールして企業に参加を促し、南北米大陸を中心とする西半球の主導権掌握に向けた取り組みを加速させている。ただ、かつてベネズエラに資産を接収された経験を持つ企業は二の足を踏む。トランプ政権は、ベネズエラで経済的影響力を強めた中国の排除を目指す一方で、4月予定の米中首脳会談を見据え一定の配慮がにじむ。

 ▽動員

 「採掘を始めれば、世界最大級の埋蔵量を得られる」。トランプ大統領は9日、約20の石油大手のトップらを集めた会合で、果実を示した。

 米政権は昨年12月公表した「国家安全保障戦略(NSS)」で、西半球を最上位に位置付け「地域の友好国と連携して戦略的...

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