
震災遺構・旧大川小校舎で、外壁タイルが崩れた部分について説明する紫桃隆洋さん=2025年3月、宮城県石巻市
2階の教室天井に残る津波の跡、ねじれるように倒れた渡り廊下…。宮城県石巻市の震災遺構・旧大川小校舎は災禍の大きさを克明に物語るが、東日本大震災から15年が経過し劣化が進んでいる。遺族は子どもたちの思い出を残し、後世へ教訓を伝承するため補修が必要だと訴えている。
「見るのがつらいから壊してほしい」「残して防災に役立ててほしい」。校舎は取り壊すかどうか議論になり、遺族や住民の意見が分かれた。最終的には保存を求めた卒業生の声などを尊重。市は外観に手を加えずに保存することを決め、2021年7月に震災遺構として公開した。
しかし風雨にさらされ、2024年12月には外壁タイルの一部が約1・6メートルの高...
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