鶴見太郎さんの著書「シオニズム」
 鶴見太郎さんの著書「シオニズム」
 イスラエル中部テルアビブで、独立宣言を読み上げるイスラエル初代首相、ダビド・ベングリオン(左)=1948年5月14日(Zoltan Kluger撮影、イスラエル政府提供、ゲッティ=共同)
 がれきの中で食事を取るパレスチナ人の家族=2月18日、ガザ北部ガザ市(ゲッティ=共同)
 イスラエルの攻撃後に建物から立ち上る炎と煙=2025年9月、ガザ北部ガザ市(ゲッティ=共同)
 2025年12月、米南部フロリダ州で握手するトランプ米大統領(右)とイスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)
 2025年8月、ガザとの境界に近いイスラエル領内に配備されたイスラエル軍の戦車(ゲッティ=共同)
 鶴見太郎さん

 パレスチナ自治区ガザの戦闘は2025年10月に停戦が発効したが、その後もイスラエル軍は攻撃を続け、ガザでは停戦後、パレスチナ人600人以上が犠牲になった。ガザ保健当局によれば、2023年10月の戦闘開始後の死者数は7万2千人を超える。イスラエルはなぜパレスチナ人を攻撃するのか。背景を読み解く鍵は、イスラエル建国の思想的基盤となった「シオニズム」にある。シオニズムは、米国とイスラエルによるイラン攻撃とも密接に関係する。「ユダヤ人の民族的拠点をパレスチナに築くことを目指す思想・運動」と定義されるシオニズムはどのような背景で生まれ、イスラエル建国後はどのような変遷をたどったのか。現在、イスラエル北...

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