
タクシーの車窓から望む天安門。見えたのはわずかな時間だけで、人々の姿や表情はうかがい知れなかった=2025年10月、北京(共同)
中国人の友人は驚いていた。「本当に通れないの?」。昨年10月、北京中心部の天安門を訪れようと、自転車で一緒に向かっていたときのことだ。天安門広場から500メートルほどの警察の検問を通過できなかった。理由は「記者だから」。プロ仕様のカメラをかばんに入れていたことも一因だと説明された。
写真記者として1カ月、中国に出張した。期間中に知り合ったその友人が言った。「天安門は行くべきだ。なぜ行ってないの?」。外国人記者は入れないと聞いていたのでちゅうちょしていた。「大丈夫。入れるはず」。同行を提案してくれた。
政治的なイベントがあるわけでもない普通の日曜日。友人は中国の身分証を見せ、あっさりと通過した...
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