
安倍元首相が銃撃され死亡した事件の判決公判のため、奈良地裁に入る山上徹也被告を乗せた車両=21日午後
安倍晋三元首相銃撃事件で、奈良地裁が山上徹也被告(45)に求刑通りの無期懲役判決を言い渡した。裁判では「宗教的虐待」が関心を集めたが、地裁は検察の主張に沿い、被告の生い立ちの大きな影響を認めなかった。検察側は安倍氏を狙うのは「筋違い」だったとし、なぜ安倍氏が襲われたのかという点は十分に扱われないまま「落ち度のない被害者が殺害された」と重い判決につながった。検察の法廷戦術通りの裁判となった。
▽人物像
「宗教が関わった虐待の被害者であるという視点が不可欠だ」。弁護団は昨年10月の初公判でこう訴え、被告の「生い立ちの不遇さ」を引き立たせることを立証の柱に据えた。
公判には弁護側の求めで被告の家族...
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