芦屋浜シーサイドタウンを歩いた研究参加者が撮影した写真=2023年2月、兵庫県芦屋市(松山聖央岡山県立大准教授提供)
 芦屋浜シーサイドタウンを歩いた研究参加者が撮影した写真=2023年2月、兵庫県芦屋市(松山聖央岡山県立大准教授提供)
 神戸大の久山雄甫准教授
 芸術作品を題材に議論する研究者や島津製作所の社員=2025年2月、京都市中京区の同社
 雰囲気について議論する研究者(中央奥)と島津製作所の社員=2025年2月、京都市中京区の同社本社

 「街の雰囲気」「時代の空気感」に「会議のムード」。日常的に使われる言葉なのに意味があいまいな「雰囲気」の実体を、さまざまな学問の視点から追究する「雰囲気学」を神戸大の研究者が提唱している。街の雰囲気を決める要素を調べて街づくりに生かすなど、応用の試みも。海外の研究者の関心も引きつつあり、この秋の国際学会設立を目指している。

 主導するのは、近代ドイツ文学が専門の久山雄甫神戸大准教授だ。19世紀にゲーテが著した戯曲「ファウスト」で主人公が恋をした女性の部屋に侵入した後の「おかしな感じ」など西欧近代に登場した「雰囲気」と、明治期の日本で広まった「雰囲気」、さらに江戸時代以前の「気」「風」との違いに...

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