沖縄県・石垣島で牛を育てる畜産農家の新本信一郎さん=2025年11月
 沖縄県・石垣島で牛を育てる畜産農家の新本信一郎さん=2025年11月
 新本信一郎さんが石垣市役所近くの牛舎で育てる牛=2025年11月、沖縄県・石垣島

 中国が台湾への軍事的圧力を強める中、政府は有事を念頭に、沖縄県の離島の住民を船舶や航空機で避難させる計画を進める。畜産が盛んな石垣島(石垣市)では、市が家畜の全頭避難は困難との見方を示す。高市早苗首相の「存立危機事態」発言後、日中関係は急速に冷え込み、悪化した。畜産農家は「有事の際、牛を置いては避難できない」と不安を募らせる。

 「牛は財産で、毎日顔を見て接している家族でもある」と話すのは、母牛と子牛を合わせ、約50頭を育てる新本信一郎(あらもと・しんいちろう)さん(51)。市役所の近くにある牛舎で生まれた子牛は三重や鹿児島など全国各地に出荷され、肉用牛に育つ。家族同然の牛たちを残したまま「簡...

残り628文字(全文:928文字)