特殊詐欺に関与した疑いでマレーシアから移送され、JR新大阪駅に到着した4人の容疑者(右側)=2025年10月
 特殊詐欺に関与した疑いでマレーシアから移送され、JR新大阪駅に到着した4人の容疑者(右側)=2025年10月
 日本警察による海外拠点特殊詐欺の摘発状況

 特殊詐欺と交流サイト(SNS)型詐欺の2025年の被害総額は前年より1千億円以上増え、3千億円を超えた。関与する匿名・流動型犯罪グループ(匿流)は海外の犯罪組織ともつながり、東南アジアなどの拠点から大規模な犯行を仕掛けているとされる。危機感を募らせる警察庁は、悪用されている秘匿性の高い通信アプリ対策として、法整備の検討を加速させる。

 ▽「多国籍企業」

 「匿流が国外の犯罪組織と違法なネットワークを構築し、国境や言語の壁を越えた犯行形態が拡大している」。警察庁の楠芳伸長官は12日の定例記者会見で、組織の国際化が被害拡大の一因になっていると指摘した。

 捜査関係者によると、東南アジアの拠点では、中国...

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