新潟発の巨神アニメ「REKKA」の制作報告トークイベント(23日、日報ホール)
新潟発の巨神アニメ「REKKA」の制作報告トークイベント(23日、日報ホール)
十日町雪まつりで21、22日に巨神デザインを担当している武藤聖馬さんによるREKKAのライブドローイングが行われ、完成した作品が会場入口に展示された

 第4回新潟国際アニメーション映画祭第4日の2月23日、制作中の新潟発オリジナルCGアニメーション「REKKA」のトークショーが行われた。第2回映画祭での制作発表から毎回、進行状況の報告会が開かれている。今回は多くのイメージボードが公開され「ヒロインは新潟の神社の娘」などキャラクター設定の一部が明かされた。また小中和哉総監督は「巨大ロボットものを狙いつつ、敵側にも理がある正義対正義の戦いを描きたい」と物語に込める思いを語った。

 「REKKA」は、新潟県内で多くが出土される縄文時代の「火焰型土器」の巨神が現代によみがえり、文明を破壊しようとする敵「スサノオ」と戦う長編アニメ。十日町市のアニメ制作会社「紺吉(こんよし)」によるオリジナル作品で、地元・十日町市でも盛り上がりを見せている。

 トークショーでは小中さん、CG監督の阿尾直樹さんが登壇し、脚本家で開志専門職大学アニメ・マンガ学部教授の村井さだゆきさんが聞き手を務めた。小中さんは、「REKKA」原案を担当し、アクション演出に定評がある板野一郎さんと組んで監督した「ULTRAMAN」(2004年)が「REKKA」の原点だと語り「ウルトラマンを単なる勧善懲悪ではなく大人も納得できる内容で、敵側もきちんと描きたいと思っていて、板野さんも同じように考えていた。しかし続編の『ULTRAMAN2 Requiem』が制作開始直前でストップした。その雪辱を果たしたいという思いがあった」という。

 トークではアメリカのコミック「マーベル」とも契約したアーティスト桃桃子(ピーチももこ)さんが描いた男女のキャラクターデザインが発表された。デザインは水彩画で、アナログな雰囲気をCGで表現すべく研究中だという。また阿尾さんから「ヒロインはヤマタノオロチをまつる新潟の神社の娘。古代の舞を踊る能舞台がある」などと具体的なイメージが語られた。

スクリーンに映し出されたイメージボード

 また「今までにない画をつくってみたい」(阿尾さん)と、世界各国のアーティストに声をかけイメージボードを募ったところ、コスタリカなど各地から名乗りが上がった。県内の能舞台といえば世阿弥が流された佐渡島が有名だが、実際に佐渡の能舞台をモデルにした3DCGのイメージボードもスクリーンに映し出された。

スクリーンに映し出されたイメージボード

 巨神REKKAの身長は100メートルと設定され、臨場感をつかむために作成された仮想現実(VR)画像の実演もあり、観客はそのスケールを体感した。

スクリーンに映し出されたイメージボード