
「たろう観光ホテル」(奥)近くの自宅跡地に立つ小幡実さん=5日、岩手県宮古市
壁が押し流され、むき出しになった鉄骨。東日本大震災の津波の威力が生々しく残る岩手県宮古市田老地区の震災遺構「たろう観光ホテル」周辺はかつて、住宅が立ち並ぶ地域だった。現在は災害危険区域に指定され、更地が目立つ。過去の津波被災経験から対策を重ねて様変わりしていく町を、防災ガイドの小幡実さん(70)と歩いた。
ホテルから南西へ約400メートル、震災の津波に耐えた陸側防潮堤に上った小幡さんが言う。「昔はここに来れば海が見えて良い散歩コースだった」。今、その方角には高さ14・7メートルの新たな防潮堤がそびえ、視界を遮る。
明治、昭和の三陸津波で大きな被害を受けた田老地区は、2011年以前にも巨大な防...
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