小説家の山内マリコさん
 小説家の山内マリコさん

 1980年、富山に生まれました。高校卒業後、大阪、東京と拠点を移し、外から故郷を見つめ直したことで、知らないうちに自分が受けていた「生まれた場所や時代」の影響に気付きました。それが私がこだわる「地方の女性」というテーマとの出会いでした。

 日本社会において、性別役割分担の意識は根強く残っています。20代前半くらいまではほとんど感じなくとも、結婚や出産が現実味を帯びた途端、時にははっきり「壁」となり、時には「もやもや」とした違和感となって現れる。女性において、そして地方においてより顕著と言えます。

 「地方消滅」という言葉が注目されてから約10年。地方が直面している大きな課題の一つが若年女性の流出...

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