「言葉でつかめないことがまだたくさんありますが、女性が主人公の物語を書いていきたい」と話す平石さなぎさん
 「言葉でつかめないことがまだたくさんありますが、女性が主人公の物語を書いていきたい」と話す平石さなぎさん
 「ギアをあげて、風を鳴らして」を刊行した平石さなぎさん
 「言葉でつかめないことがまだたくさんありますが、女性が主人公の物語を書いていきたい」と話す平石さなぎさん
 「言葉でつかめないことがまだたくさんありますが、女性が主人公の物語を書いていきたい」と話す平石さなぎさん

 「自分の中のモヤモヤを言葉にしてくれたのが小説でした。だから自分でもと思って書き始めたんです」。小説すばる新人賞に輝いた平石さなぎさんが受賞作「ギアをあげて、風を鳴らして」(集英社)で作家デビューした。苦心の日々を経て「熱量重視」で書き上げた同作は、2人の少女の物語。ままならない現実に立ち向かう姿をていねいに、生き生きと描いた。

 親の事情で転校を繰り返す小学4年生のクミは、新しい学校で同学年の癒知と出会う。癒知は母親と宗教施設で暮らし、創始者の生まれ変わりとして崇拝されていた。ある日、学校でけんかになり、言葉を交わし始めた2人。互いの生活を知り、大人の理屈で生きる親にぶつかり、自分たちらしい道...

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