ソ連・ロシアの民主化の原点は、1956年に共産党第1書記のフルシチョフが、戦前、戦後に独裁的統治をしたスターリンを批判したことだった。「スターリン批判」から70年たち、長期にわたりロシアの最高指導者として君臨するプーチンの下で、独裁者の評価は大きく修正された。

 スターリンは「ナチス・ドイツとの戦争に勝利した指導者」として復権し、数百万人とされる国民を処刑や収容所送りで「粛清」した責任は不問に付された。復権はロシアの民主化が終わった象徴とみられている。

 ▽首都に復活

 対ドイツ戦勝利から80周年の昨年5月、モスクワ中心部の地下鉄駅にスターリンを労働者や農民、子どもたちが取り囲む彫像が登場した。スターリ...

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