帰還困難区域内にある自宅近くの牛舎で荒れた様子を撮影する佐山梅雄さん=2月12日、福島県南相馬市小高区金谷
 帰還困難区域内にある自宅近くの牛舎で荒れた様子を撮影する佐山梅雄さん=2月12日、福島県南相馬市小高区金谷
 福島県南相馬市小高区、福島第1原発
 帰還困難区域内にある自宅や周辺の環境について説明する佐山梅雄さん=2月12日、福島県南相馬市小高区金谷
 帰還困難区域内にある自宅に戻るため、バリケードを開ける佐山梅雄さん=2月12日、福島県南相馬市
 佐山ヒサさん

 山奥の一軒家につながる道は、今も金属製ゲートでふさがれている。福島県南相馬市小高区金谷にある佐山梅雄さん(68)の自宅は、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域に市内の世帯で唯一含まれる。昨年、国の「特定帰還居住区域」に認定され、ようやく除染のめどが立った。「道筋が開けた」。亡き母との思い出が詰まった古里への帰還を待ちわびる。

 事故後、母ヒサさんと避難所や仮設住宅を転々とした。市内の別の地区に居を構え、ヒサさんが2020年6月に83歳で亡くなって以降は1人で暮らしている。

 自宅があるのは第1原発から北西に約19キロの山中。集落から未舗装の林道を4キロ進んだ先だ。26年2月、許可を得て住宅...

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