ホルムズ海峡の空撮=2023年12月(ロイター=共同)
 ホルムズ海峡の空撮=2023年12月(ロイター=共同)
 国内石油備蓄の推移

 米国とイスラエルのイラン攻撃で石油の調達不安が国際社会に広がる中、各国が安定供給のために保有する備蓄の放出が議論の的になりそうだ。ウクライナ侵攻の際には、国際エネルギー機関(IEA)の下で加盟国が協調して放出し、事態の沈静化を図った。混乱が長引けば、放出は現実味を帯びてくる。

 ▽8カ月分

 日本の備蓄は254日分で過去最多の水準―。経済産業省はこう説明する。国が保有する「国家備蓄」の146日分に、民間事業者が持つ101日分と産油国が日本国内で保管する7日分を足し合わせると、今後8カ月は国内消費をまかなえる量だ。

 備蓄はそもそも各国が戦争や災害による石油の供給途絶に備えるため、一定の在庫を保管す...

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