
宮城県石巻市の大川小の校舎の屋根に打ち上げられた太鼓(左上)、がれきに埋もれたスクールバス(右上)、学校の裏山に残る津波が到達した高さを示す痕跡のライン(2011年3月23日に共同通信が撮影した航空写真を基に作成した3D画像から)
東日本大震災の津波で、宮城県石巻市の旧大川小は学校管理下で多数の児童が犠牲になった。避難する時間や場所はあったのに、わが子が命を落とした惨事から15年。あの日の記憶や教訓を語り続けてきた遺族らは、次の世代やほかの地域につなぐ「バトン」としての役割を意識するようになった。生々しい被災状況を伝える高精細3次元(3D)画像のような素材にも期待を寄せる。
▽痕跡
「天国と地獄の境目です」。6年生だった次女みずほさんを亡くした佐藤敏郎さん(62)は、当時の航空写真を基に共同通信が作成した3D画像を指さした。学校の裏山や、2階建て校舎の屋根には津波が到達した高さを示す痕跡のラインがくっきりと残る。
3D...
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