身元特定に関する資料を読む京野祐也班長=2月、宮城県警本部
 身元特定に関する資料を読む京野祐也班長=2月、宮城県警本部
 取材に応じる「身元不明・行方不明者捜査班」の京野祐也班長=2月、宮城県警本部

 沿岸部を中心に甚大な被害が出た宮城県では、行方不明者も多数に上った。県警本部は東日本大震災から8カ月後、捜査1課に「身元不明・行方不明者捜査班」を発足。専従捜査に当たり、これまで500人以上の身元を特定してきた。京野祐也班長(43)は「待っている家族がいる。本来帰るべき場所に遺骨を返すのが使命」と話す。

 仙台市青葉区の県警本部地下一階。天井まで届く棚に分厚いファイルがぎっしりと並ぶ部屋に、捜査員が詰める。発足当初は22人体制で、DNA型鑑定や頭蓋骨の形状から似顔絵を作成する復顔法などを駆使して、身元解明に取り組んできた。

 2月末時点で身元の特定に至っていない遺骨は6人分。現在は5人体制で鑑定...

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