
アマミトゲネズミから採取した尾部を細かく切り、細胞を培養する実験
京都市で生まれ育った黒岩麻里さんは、ペットのシマリス、家に訪れる野良ネコ、近所の公園で見つけてきたジグモなど、多様な生き物に囲まれて育った。高校では文系クラスに入ったが、生物の勉強に熱中するあまり、理系に転身。名古屋大の農学部へ進学した。
指導教官となった松田洋一助教授(当時)は当時、細胞内の染色体で、どこにどんな遺伝子があるか、地図を作る第一人者だった。松田さんの下で鳥類の性染色体研究に取り組んだことが、後の研究に大いに役立った。
1999年、松田さんが北海道大に移籍したのを機に、黒岩さんも研究拠点を北大に移した。そこで雄のY染色体を失ったアマミトゲネズミの存在を知る。生物学の常識をひっく...
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