全手術室の様子を把握できる福井大病院の麻酔科控室で、麻酔科医の仕事について説明する松木悠佳教授=福井県永平寺町
 全手術室の様子を把握できる福井大病院の麻酔科控室で、麻酔科医の仕事について説明する松木悠佳教授=福井県永平寺町
 ロボット麻酔システムのソフトウエアが組み込まれたパソコンを指さす松木悠佳教授=福井県永平寺町の福井大病院
 稼働中のロボット麻酔システム。右手前がソフトウエアを組み込んだパソコン、左手前が3種類の麻酔薬を注入するシリンジポンプ。左奥で全身麻酔の手術が進行中=福井県永平寺町の福井大病院

 全身麻酔による高度な手術を安全に実施するためには、専門的な知識と技術を持つ麻酔科医が欠かせない。ところが、年々増加する手術件数に対し麻酔科医の絶対数は不足しており、地域や病院の規模による偏在も指摘されている。増えるばかりの業務負担を軽減できないか。麻酔科医の働き方改革を目標に福井大などの研究チームが麻酔薬の投与を自動調節する「ロボット麻酔システム」を開発し、導入する医療機関が増えつつある。

 ▽3種の薬

 体にメスを入れる手術は患者に痛みと大きなストレスを与える。痛みの感覚を一時的に失わせ、体への負担から患者を守るのが麻酔の目的だ。

 特に全身麻酔では、意識レベルを下げる鎮静薬と痛みを抑える鎮痛薬...

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