「二重被災」した田んぼの周辺を歩く山下祐介さん=3日、石川県輪島市町野町
 「二重被災」した田んぼの周辺を歩く山下祐介さん=3日、石川県輪島市町野町
 地震と豪雨で崩れ落ちた田んぼの前に立つ山下祐介さん=3日、石川県輪島市町野町
 奥能登豪雨による農地被害の状況を説明する川原伸章さん=16日、石川県輪島市

 2024年9月の奥能登豪雨の発生から1年半が経過した。石川県の被災地では農地の復旧が思うように進んでいない。相次ぐ災害で人口流出に歯止めがかからず、今後の農業の担い手確保にも不安が広がる。識者は復旧支援に加え、外部の人材を積極的に受け入れ、最新技術で農業の効率化を図ることも必要と指摘する。

 「元に戻る見通しは全く立っていない」。今月初め、輪島市町野町の農業山下祐介さん(39)がため息をついた。祖父や周囲から引き継いだ10ヘクタールの田んぼ。作る米は甘くておいしいと評判だったが、24年元日の能登半島地震で地割れを起こし、80%で作付けできなくなった。

 その後、可能な場所で植えた稲は同年9月に実...

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