アオウミガメの体内で見つかった黒いシート状のプラごみ。広げると最長箇所は60センチを超える。用途は不明(岩崎望・立正大名誉教授提供)
 アオウミガメの体内で見つかった黒いシート状のプラごみ。広げると最長箇所は60センチを超える。用途は不明(岩崎望・立正大名誉教授提供)
 アオウミガメの体内で見つかった梱包材とみられるプラごみ(岩崎望・立正大名誉教授提供)
 サンゴ礁の海を泳ぐアオウミガメ=1999年、小笠原諸島近海
 プラごみが打ち寄せる小笠原諸島・母島の浜辺=2025年12月(藤谷天蔵さん提供)
 海の生き物の脅威になるプラごみ

 海の生き物の体内からプラスチックごみが見つかる例が後を絶たない。立正大などの研究チームは、小笠原諸島近海を回遊する複数のアオウミガメから、長さ60センチ超のシートを含む大きなプラごみを多数見つけたと今年1月に発表した。

 動物の種類によっては、少数のプラスチック破片を飲み込むだけで死ぬ恐れが高まるとの研究も最近発表された。チームの研究者は、プラごみ問題を地球温暖化対策のように社会全体で議論する必要があると訴える。

 ▽餌と間違い

 チームは2021年3月、小笠原諸島・母島の漁港に水揚げされたアオウミガメ10頭の消化管内を調べた。すると6頭の食道や腸から、長さが5ミリを超えるプラごみが計92個見つか...

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