新潟日報朝刊で好評連載中の遠藤麻理さんのコラム「なんとかなる」が、デジタルでもご覧いただけるようになりました。デジタル限定で過去のバックナンバーもこちらで順次再掲していきます。

 この春は、満開の「三春の滝桜」(福島県)に会いに行きました。

 高さ13・5メートル、幹回りおよそ9メートルの枝垂(しだ)れ桜は樹齢千年以上。枝のあちらこちらを支柱で支えられながらも、妖艶な姿で桜花らんまんと咲き誇っていました。

 滝桜のある駐車場と近くの公園の駐車場を往復する、無料のシャトルバスを利用したのですが、それは帰りのバス乗り場でのこと。行くとすでに、乗車する人の長い列ができていました。

 最後尾に並ぶ時、60代後半くらいの一組の夫婦が私たちと同時にいらっしゃったのですが、夫が妻の肩にすっと手を添え一歩下がって、私たちを先に並ばせてくれました。

 それからしばらくバスを待つことになるのですが、後ろに並ぶ二人の会話が自然と聞こえてきます。

 長い列に並んだ時、隣にいる人に...

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