新潟日報朝刊で好評連載中の遠藤麻理さんのコラム「なんとかなる」が、デジタルでもご覧いただけるようになりました。デジタル限定で過去のバックナンバーもこちらで順次再掲していきます。

 大型連休中、ラジオリスナーさんからこんなお便りが届きました。

 「仕事帰りに、古町で、60代くらいの関西人のおじさん2人に話しかけられました。『新潟といったらこれっ!ちゅーもんある?』と聞かれて、『やっぱりお米ですかね』と実家でお米を作っている私は自信満々に答えました。しかしおじさんたちは、『そんなん米いうても、そこそこどこでもうまなってきてるから。もっと新潟にしかないパンチのあるもんないんか?』。…なかなかのパワーで返ってきました」

 その後、みかづきの「イタリアン」や「へぎそば」を挙げるも「関西圏はうどんやねん」とバッサリ。栃尾のあぶらげもラーメンも却下され、とうとう怒りにも似た闘争心がふつふつと湧いてきたそうです。

 こういう時は、個人の好みに突き進むのが得策と考えます。新潟名物で挙がるのはだいたいこの辺だよなーではなく、自分が好きで日常的に食べているものです。

 そこに意外性と物語性を加えるとより説得力が生まれるのではないでしょうか。

 例えば「イタリアン」にしても、新潟市を訪れたおじさんたちは長岡市の「フレンド」の存在を知らないと思われます。この二つの「イタリアン」は...

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