求道者の趣 作品に深み
井上聖巳(まさみ)は、新潟の洋画を志す若手のホープである。画業20年、今日までの歩みは師匠の中野雅友画伯との出会いから始まった。
26歳の時、まだデザイン専門学校に通っていた。芸展で作品を公募していることを知って挑戦したが、落選。気落ちしていたものの、芸展会場に行って出会ったのが中野先生だった。先生は展示作品の全てを一つ一つ解説してくださった。井上は翌年、新潟市展の洋画部門で市長賞を受賞した。
自らをまだ道半ばというが、ひたむきに描き続ける姿は求道者の趣さえ感じられる。描いた時の思い、モチーフに対する考察が作品に深みを与えている。
作家は20年の節目に初の個展を行うにあたり、副題に「ノスタルジア&...
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