心に突き刺さる「目力」

 日中戦争が開戦した1937年から、戦後の経済成長へと舵(かじ)を切る1949年まで。本展では、わが国のかたちを大きく変えた12年間に制作された作品を特集する。戦後80年の節目に、戦時下の美術を改めて見つめ直す企画である。

 その特色は「子ども像」に着目したことだ。すべての出品作に「子ども」の姿が描かれている。秋田から福岡に至る全国各地から、絵本や紙芝居、子どもたち自身が描いた作品も含め、優品・珍品合わせて約130点を集めた。

 とはいえ企画者の関心は、...

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