勤務する中学校の生徒に硫黄島での遺骨収集の体験を話す竹島潤さん=2025年9月、岡山市
 勤務する中学校の生徒に硫黄島での遺骨収集の体験を話す竹島潤さん=2025年9月、岡山市

 日教組集会の分科会に提出されたリポート数の減少は、平和教育の退潮を物語っている。平和を体系的に学ぶ教科はなく、教員の多忙化が「教えなくてもいい」という意識につながり、影を落とす。反戦を願う教員の熱意に支えられてきた「バトンリレー」(ベテラン)に、政治の保守化も忍び寄る。平和を教える意義を、憲法を起点に考え直すべきだと専門家は提唱する。

 ▽後継者

 「強制労働させられた韓国人の慰霊碑に、原爆の衝撃で浮き上がった墓石…。話のレパートリーは20近くある」。広島県三原市の公立小教員森光哲也さん(60)は長年、平和記念公園(広島市)の史跡巡りを授業に取り入れてきた。

 戦争をどの教科で取り上げ、どう紹介するかは...

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