「こまもろう」のパネルを見せる渡辺由美子こども家庭庁長官=2025年12月、東京・霞が関
 「こまもろう」のパネルを見せる渡辺由美子こども家庭庁長官=2025年12月、東京・霞が関
 医療従事者の行政処分

 安全なはずの医療機関で患者が性的なトラブルに遭ったという実情が、政府による初の調査で浮き彫りになった。高い倫理観が問われる医師らに警鐘を鳴らした形だ。適正な診療行為か、患者の信頼につけ込む悪質な行為か、その見極めは患者側には難しく、被害が表面化しにくい。性被害の当事者は、診療行為に関する「説明と同意」の徹底など対策の強化を求めている。

 ▽正当化

 「患者の尊厳を大切にしてほしい」。10代後半だった約40年前、医師らから性被害を受けたという女性はこう訴える。

 心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱え、トラウマケアを数年前から月に1回、受けているが「まだまだ苦しい」という。「診療行為の内容を事前にきちん...

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