取材に応じる服部信孝順天堂大特任教授
 取材に応じる服部信孝順天堂大特任教授
 パーキンソン病患者らの集まりで体操する太田康志さん=3月、さいたま市

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使いパーキンソン病を治療する「アムシェプリ」の公的医療保険適用が決まった。山中伸弥京都大教授が2006年にマウスのiPS細胞作製を報告して約20年。政府は「世界初」を目指し迅速に手続きを進め、年内にも1例目の移植が行われる見込みだ。患者の期待は高いが、当面は臨床試験(治験)の形を取るため治療を受けられる人は限定的となる。

 ▽最優先

 「大変うれしいニュースがある」。上野賢一郎厚生労働相が4月1日の入省式で、新人職員らを前に真っ先に話題にしたのはiPS細胞だった。「わが国が世界で初めて承認できた」と胸を張った。

 厚労省が3月にアムシェプリに出した条件・期限付き承認は、有...

残り956文字(全文:1255文字)