
小林富次郎(ライオン提供)
大手生活用品メーカー「ライオン」(東京)の創業者、小林富次郎(1852〜1910年)は、幼少期を柿崎村直海浜(上越市柿崎区)で過ごした。不屈の精神で幾多の困難を乗り越え、歯磨き製品や石けんなどを世に送り出した。社会貢献活動にも熱心で、その思いは会社の原点となり、脈々と受け継がれている。
富次郎は1852(嘉永5)年、武蔵国北足立郡与野(さいたま市)に生まれ、4歳から両親のふるさとである直海浜で祖母によって育てられた。時代が明治に変わった16歳の時、両親の元に戻り、家業である酒造業を手伝ったが、まもなく廃業。父も亡くなり、兄と他の事業に乗り出すも失敗、再び帰郷した。
25歳で意を決し、...
残り1525文字(全文:1818文字)











