兵庫県内に出没したツキノワグマ=2017年(兵庫県森林動物研究センター提供)
 兵庫県内に出没したツキノワグマ=2017年(兵庫県森林動物研究センター提供)
 山林と居住区域の間に設定した緩衝地帯について説明する兵庫県立大の横山真弓教授=4月、兵庫県丹波市
 兵庫県丹波市・兵庫県森林動物研究センター

 今年も出没が相次ぐクマを巡り、独自の個体数管理を進めてきた兵庫県の取り組みが注目されている。県によると全国初で、クマに埋め込んだマイクロチップの情報を基に、適正な個体数を割り出して保護と駆除のバランスを保ってきた。各地で出没数や被害が急増する中、専門家は「調査と対策のための人員確保が急務だ」と警鐘を鳴らす。

 兵庫県が管理に関する取り組みを本格的に始めたのは2003年。当時県内では絶滅の危険性が高まっており、保護を目的とした調査だった。捕獲個体に識別チップを埋め込んでデータを蓄積し、独自の数式を基に推定個体数を算出した。

 その後、個体数が増加傾向に転じたため、環境省の「クマ類ガイドライン」(10年...

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