次期衆院選で自民党現職2人が公認を争う新潟2区を巡り、派閥の駆け引きが激しくなっている。細田博之元幹事長が会長を務める細田派は、所属議員の細田健一氏(比例北陸信越)の公認で決定だと主張する。一方、公認決定の実権を握る二階俊博幹事長が率いる二階派に所属する鷲尾英一郎氏(新潟2区)は実力者を後ろ盾に一歩も引かない構えだ。10月21日の任期満了まで3カ月。決着の行方は見通せない。

 20日、東京都内の自民党本部で二階氏の幹事長会見が3週間ぶりに開かれた。新潟2区の公認を巡り、細田派を事実上率いる安倍晋三前首相が10日、柏崎市などで「2区の公認候補は細田氏で決まっている」と発言したことについて質問が及...

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