新潟日報の連載小説「灯台からの響き」を読んでいる。宮本輝さんが生み出す作品に登場する人物は、わたしたちの日常のどこにでもいる「普通の人たち」だ。東京は板橋の仲宿(なかじゅく)商店街にある小さな中華そば屋「まきの」のあるじ、康平(こうへい)。いまは亡き妻の元に、かつて届いた一通のはがきから始まる旅の物語である。連載は既に200回をこえた。これから佳境に入る気配である。ときどき登場する仲宿の商店や町並みが気になっていた。先日、都内に所用があったついでに、板橋に寄ってみた。期待していた通り、庶民の暮らしが息づく気持ちのよい空気に満ちていた。仲宿商店街の最寄り駅は都営地下鉄・三田線の「板橋区役所前」だ...
旅迷人

好きなもの:「青春18きっぷ」と「えちごツーデーパス」
大事な思い出:50年前、SL「C56」の運転席を見学させてもらったこと。
趣味:列車に揺られながらの読書。バッグの中にはおちょこをしのばせる。
「ほろ酔い途中下車」の旅へ、ご一緒しましょう。