供養塔を前に往時をしのぶ参加者=10月10日、佐渡市相川下山之神町
供養塔を前に往時をしのぶ参加者=10月10日、佐渡市相川下山之神町

 新潟県の佐渡金山で働き、犠牲となった鉱山労働者らを追悼する集いが10日、佐渡市相川下山之神町の総源寺で開かれた。有志ら10人が集まり、供養塔に献花して、往時の苦労に思いをはせた。

 供養塔は1934年に建立。当時、点在していた、身寄りの無い鉱山労働者の墓を合わせて供養した。有志が2015年から追悼の集いを開き、戦時下に働いた朝鮮半島出身者も含めた全ての鉱山労働者をしのんでいる。

 人権啓発活動に長年取り組んできた佐渡市の石﨑澄夫さん(70)が追悼文を読み上げ、鉱山の繁栄を支えた朝鮮半島出身者や江戸時代の無宿人、迫害されたキリシタン、地元農民らの苦労に感謝した。

 石﨑さんは「世界遺産登録を目指す『...

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