「キッツェミサ キラキラマーケット店」のシャーベット、ブラッディサム(トマト×ジン)と使用する「とマとマとマと」

 ジェラートショップに行列ができる季節がやってきた。新潟県内では、個性的な新店も続々と加わり、店の前で老若男女が冷菓に舌鼓を打つ姿は何とも幸せそうだ。

 そこで今、注目したいのが、JA直売所内の野菜を使ったジェラートやシャーベット。直売所で販売される豊富な野菜や果物などを使ったジェラートは、これから夏本番の暑さ対策にはもちろんのこと、梅雨時のじめじめした気候の不快感を吹き飛ばす、爽やかな味わいのものも多い。

 新潟県内三つの直売所で提供している、旬を味わえる個性的な野菜のジェラートやシャーベットを紹介する。

高橋真理子(ライター、編集者)
撮影はカメラマン・高橋朋子

素材を感じるためのアレンジにこだわる

「キッツェミサ」JA新潟市「キラキラマーケット」(新潟市中央区)

 まず1店目に訪れたのは、新潟市中央区の鳥屋野潟のほとりにある、JA新潟市の直売所「キラキラマーケット」のジェラートショップ。新潟市西蒲区のハーブ園と喫茶店を兼ねる「キッツェミサ」が運営する。

 濃厚な味のカボチャ、バターナッツや、北区産サツマイモ「しるきーも」-。直売所にある地元産野菜を、洋酒やナッツなど世界各地の食材と合わせることで、個性的なジェラートやシャーベットを提供している。マネジャーのアキラさん(24)は「素材を感じるためのアレンジにこだわっています」と語る。

 7~8月に登場するのは、国産生バジルを使ったジェラート「ジェノベーゼ(バジル×チーズ)」。野菜の中でも葉ものは...

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