【2021/12/10】

 「魚のアメ横」で知られる旧寺泊町(長岡市)。観光客でにぎわう市場通りと日本海との間には、最大500メートルにわたって砂浜が広がる。

 大河津分水路から出る土砂が長年かけて堆積したとされる。寺泊の観光関係者は、30年以上前からその砂上の開発を夢見てきた。

 昭和末期の1987年、「コースタルリゾート計画」が立てられた。浜を埋め立て、リゾートホテルやショッピングセンターを建てる計画だった。結局、バブル崩壊などで頓挫した。

 2013年には長岡市が独自の構想を打ち出した。大河津分水の改修で出る土砂を使い、20ヘクタール以上を埋め立てるものだ。しかし具体的な計画は示されないまま、現...

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