
能登半島地震を受け国登録有形文化財を調査する文化庁の調査官ら=2月20日、上越市中央3
国の登録有形文化財を担当する文化庁の調査官らが2月20日、新潟県の上越市などを訪れ、能登半島地震の揺れで損壊した歴史的建造物の被害状況を視察した。壁に亀裂が入ったり、地盤がゆがんで傾いたりした建物の様子を写真に収め、今後の修復や保存について所有者らと意見交換した。
文化財の防災対策などの専門調査官ら計4人が上越、妙高の両市で被災した建造物5件を回った。調査には、新潟県や各市の職員が同行した。
上越市内では、国登録有形文化財の建造物44件のうち12件が被災した。調査官らは直江津地区の「旧酢屋呉服店」の主屋と土蔵、頸城区の「瀧本家住宅離れ」と「白田家住宅」を調べた。
「瀧本家住宅離れ」では、調査...
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