2024年度の春に入学する受験生を対象とした、新潟県内の公立高校の一般選抜(入試)が3月6日に行われました。全国各地で学習塾を展開する「能開センター」の新潟本部による問題分析を教科ごとに掲載します。

問題と解答はこちら

[国語]

 大問構成は昨年と同じく4題。受験生の多くが時間配分に苦戦する記述式の設問が4問から3問になった。古文が長めだったものの、論説文は比較的読みやすかったため、平均点は昨年を上回ると予想される。

 〔1〕漢字は読み・書きそれぞれで訓2問、熟語3問ずつの出題。日常的に多用される漢字と非日常的な漢字とに大別され、正答率に差が出る可能性が高い。

 〔2〕国語知識・文法は一問一答形式の選択問題。難易度は高くないが出題内容が多岐にわたるため、普段から言語知識の学習に取り組み、ミスを抑えることが求められる。

 〔3〕古文読解。例年、古文のみが出題されることがないのが特徴。昨年は古文と現代語の会話文が融合された形式だったが、今年は古文の前半部分が現代語でまとめられていた。設問は基本的なものなので、文章を丁寧に読み取ることが高得点につながるだろう。

 〔4〕論説文読解。45字以上という長い範囲を書き抜く設問が出題された以外は、昨年と同じ傾向だった。120字の記述問題は設問の意図を踏まえて段落構成と文章の要旨を捉える力が求められる。(近藤一紀)

問題分析の教科一覧ページへ